アーユルヴェーダ薬膳ライフ43/晩秋の養生
秋が深まってきました。朝夕の気温差が大きいと、自律神経の調節がうまく行かず、頭がボーっとしたり、顔のほてりや血圧に影響が出るようです。アーユルヴェーダ的に言うと、ヴァータタイプの方、要注意の季節です。
インドのアーユルヴェーダ病院で診察を受けると、まずドクターから体質気質の診断を受けます。アーユルヴェーダには基本となる3タイプがあり、その組み合わせ15種類で個人のタイプが決まります。その後、タイプにあった薬や治療方法を決めます。よって、この体質診断が治療の土台となります。
西洋医学が病気ごとに治療方法を決めるのに対し、東洋医学は個人の体質で決めます。患者一人ひとりに合わせて治療するのが特質です。
基本の3タイプは、カファ=水タイプ、ピッタ=火タイプ、ヴァータ=風タイプです。この3タイプは体調を崩しやすい季節が決まっています。晩秋はヴァータタイプの方に厳しい季節となります。
健康管理のポイントは体を温める事とリラックスできる時間を創ることです。保湿性のある入浴剤を入れて、ゆっくり湯舟につかる。お休み前にアロマオイルで手足のマッサージ。ラベンダーなど良質な睡眠効果があるアロマがお勧め。ミントやバジルなどの天然ハーブティーは、カフェインがなく視覚的にもリラックスできるのでストレス緩和に効果的。
また、晩秋はでんぷん質の野菜で体を中から温めるのもお勧め。じゃが芋、かぼちゃ、さつま芋などです。ただ、いも類の献立はパターン化してしまうのが悩ましいところ。ヨーグルトを使ったインド薬膳にトライしてみませんか?
アーユルヴェーダ病院の入院患者さん用に出されているメニューで、とてもヘルシー、しかも簡単(#^.^#)
里芋のヨーグルトポリヤル
里芋のぬめりには血圧やコレステロールを下げるガラクタンや胃腸の潰瘍を予防するムチンが含まれています。又、慢性の便秘にも効果的です。体を温め胃腸の働きも良くして、寒さに負けない体力を作りましょう。\(^◇^)/
材料 (4人分)
里芋400g
プレーンヨーグルト100g
(A)ターメリック小1/2
ヒングまたはチキンブイヨン小1/3
チリパウダー少々 (好みなので無くても可能)
塩小1/2
油大1
マスタードシード小1
作り方
1里芋は土を洗い落とし、皮ごと茹でる。
2里芋が冷めたら、手で皮をむく。一口サイズに切る。
3ヨーグルトと(A)は混ぜておく。(A)*
4フライパンに、油とマスタードシードを入れる。(マスタードは激しく弾くので必ず蓋をする)マスタードが弾きだしたら火を止めてクールダウンするのを待つ。
5再び過熱したフライパンに(A)*を入れ、里芋を入れる。(A)*を里いも全体にからませ、塩で味を調える。
6器に盛り付けて、完成です\(^◇^)/
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