アーユルヴェーダ薬膳ライフ53/月夜の宴

長い灼熱のトンネルを抜けると、秋風が吹き抜けていた。と、うまい具合には行きませんが、今日から9月。暑さの峠を越え何とか辿り着いた感じです。

皆さん、お変わりなくお過ごしですか? 

今年の中秋の名月は9月29日だそうです。子供の頃「満月の夜には月でウサギが餅をついている」と教えられ想像を膨らませたものです。インドでは何と言われているのでしょう。「象が鼻でスプーンを持ち、カレーを混ぜているとでも言うのでしょうか?」\(^◇^)/ 

今日はインドの月夜にときめく三景をご紹介します。

北インドでは、やはりアグラのタージマハル。月夜に浮かぶ白亜の宮殿はとてもロマンティック。マハラジャ時代全盛期の象徴ですね。観光用に『愛の宮殿』と称されていますが、実はタージマハルはお墓。皇帝シャー・ジャーハンが若くして先立った愛后ムムターズのために、白大理石に宝石を埋め込んで造りました。完成までに22年を要したそうです。後にシャー・ジャーハンは自分のために黒大理石で墓の建設を計画しました。

それはタージマハルとヤムナー川をはさんだ対岸に位置し、この二つの墓宮を結ぶためにヤムナー川に橋を掛ける構想でした。しかし、この夢は叶わず、シャー・ジャーハンの棺はタージマハルに安置されました。観光地として『愛の墓』ではイメージダウンなので宮殿と紹介される事が多いです。ここで月夜の宴を催せばロケーションは抜群ですが、お墓なのでひんしゅくを買いそう。(*^^*)

南インドのお勧めはデカン高原にあるマイソール宮殿。チェンナイ国際空港から列車で半日という遠さのため、日本のツアー観光にはあまり入れられることがなく、知名度は今一つ。ですが月の宴にときめくこと疑いなし。マイソール藩主の宮殿は街中にあり現在、博物館になっています。離宮は緑を見下ろす丘の上にありホテルになっているので泊まれます。タージマハルの様な幽玄でどっしりとしたイスラム宮殿様式とは全く異なり、繊細で豪華なサラセン様式。ここにマハラジャが優雅に住んでいた!と実感します。なぜならこちらは墓ではない(*^^*)

いつもは安宿に泊まりますが、この時ばかりは奮発して、ここに泊まりました。なにしろインド映画の宮殿シーンに度々でてくる有名所。バルコニーを歩けば長方形の建物を一周できます。そして離宮をとりまく森ではフクロウが鳴き、庭園のプールには満月が揺れています。マハラジャ全盛時代には、バルコニーの1か所に設けられた物見台で、夜な夜な月夜の宴が繰り広げられていたはず。古典弦楽器シタールや打楽器タブラの演奏で踊り子が陽気に舞い。色鮮やかなサリーをまとった侍女たちが酒や料理を運ぶ桟敷。とても優雅できらびやかな宴。ご招待されたーい!! \(^◇^)/

最後に私の超お勧めのときめき。それは西インドの砂漠で暮らす放牧民たちの宴。ジープで走ればパキスタンの国境が見えるラジャスタン州あたりです。流れ星を見上げる砂丘のラクダ。宴席を照らす松明の炎。男たちが白い腰布を巻き、首から下げた太鼓を打ち鳴らして、宴の始まりです。イスラム楽士の演奏と踊り子の曲芸。ご馳走を囲んで繰り広げられる放牧民の宴は室内芸能と違いダイナミックです。今では、国境によりシルクロードを放牧することは出来ませんので、彼らは砂漠でテント生活。宴の余興で生計を立てているそうです。アラビアンナイトの月夜。千夜一夜物語から出て来たような光景。ときめきますねー。魔法の絨毯に乗って、いま直ぐ飛んで行きたい。\(^◇^)/

年々暑さが厳しくなります。今年の夏を乗り越えた自分にご褒美は、何にしますか? 月夜の宴にインド古典楽器シタールの演奏で優雅な気分に浸ってみるのはいかがでしょうか?

講座のご案内

・アーユルヴェーダと薬膳ハーブティー講座が始まります。\(^◇^)/

主催はよみうり文化センター高槻教室。10/15(日)より6回 毎月第3日曜日 10:30~11:45

募集は9月初めの読売新聞に掲載されます。問い合わせ先 : 072-681-8218 (よみうり文化センター高槻教室)

・アーユルヴェーダのヨガ瞑想会の日程決まりました。

11月11日(土曜日)18:30〜20:30 今回は「エステと瞑想」。ヘッドマッサージの方法を習得し、ストレスをスッキリ追い出して瞑想を行います。詳細は下の蓮の花からホームに戻り季節講座のページへどうぞ。

元気にお会いできるのを楽しみにしております。\(^◇^)/



関西で学べるインド式健康法アーユルヴェーダ・ライフ|南想子の教室

ナマステ。インド式健康法アーユルヴェーダにようこそ。健康は正しい食事と生活習慣でつくられます。この教室ではアーユルヴェーダの健康理論を基にスパイス・瞑想・セルフエステを日常生活に取り入れた生活習慣を目標にしています。あなたの体質あったヘルシーライフスタイルを一緒に見つけましょう。

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