アーユルヴェーダ薬膳ライフ54/太陽のヨガ、月の瞑想
ヨガの基礎に「スーリヤナマスカーラ」という一連のポーズがあります。スーリヤとは太陽神の事で、ナマスカーラはご挨拶。神様に対しての挨拶なのでさしずめ「礼拝」という所です。インドのヨガ施設では朝のヨガは東を向いて、夕方のヨガは西向きで「スーリヤナマスカーラ(太陽神への礼拝)」を行います。
月の神様はチャンドラと言います。「チャンドラナマスカーラ」というポーズはないようです。太陽神には礼拝し月神には行わないのは自然崇拝の観点からすると不思議な気がしますね。(^◇^)
恐らく電気の無い太古のインドでは光を連れて来る太陽はまさに生命の輝きとエネルギーの象徴だったのでしょう。「さあ、明るくなったぞ。活動開始だ! 」という感じ。
一方、月は太陽が沈むとともにぼんやり現れ、辺りが暗くなるに従い輪郭がはっきりしてきます。夜の闇は心に平穏と静寂をもたらしてくれます。その一方、闇に紛れた夜行性の動物や自然から身を守るため、安全な場所でじっとしていなければなりません。月神への礼拝は活動的なヨガとは対照的な平穏、つまり瞑想だったのではないでしょうか。
私がヨガを学んだヒマラヤ山脈麓のヨガ施設では、まだ月が浮かんでいる朝5
時に瞑想堂にぞろぞろ集まり瞑想1時間。その後、道場に移動してヨガを学ぶというのが一日の始まりでした。
人間の体の安定を保つために自律神経があります。交感神経と副交感神経が活動と休息のバランスをとっています。同様に太陽神と月神が自然界の活動と休息のバランスをとっているのでしょう。天界の自然神に感謝です。(^◇^)/
まぁ、修業めいた面倒くさい話は抜きにして、秋の夜長、満月を眺めながら
月の瞑想などはいかがでしょうか。
✻月の瞑想
①リラックスできる座位を取ります。座っても椅子に掛けてもO.K
②満月を見上げる。月の残像を心に留め、目を閉じるか半眼。背筋を伸ばして鼻から息を吸い、口から吐きます。深呼吸ではなく自然の呼吸。
③心に浮かぶ感情や雑念を払っていきます。→払えない時は目を開けて再度、月を見上げて、心に留めます。
④月の明かりに満たされ、ふんわり輝いている自分をイメージします。
⑤満月のような、真ん丸の心で清々しい自分になって行くのを意識して呼吸を続けます。
講座のご紹介
・アーユルヴェーダの瞑想会
日時:11月11日(土曜日)18:30〜20:30
会場:クレオ大阪中央館和室
・アーユルヴェーダと薬膳ハーブティー講座
日 時:10月15日(日曜日)10:30〜11:45 6回
会場:よみうりカルチャー高槻教室
・アーユルヴェーダのアンチエイジング健康法講座
日時:11月30日(木曜日)13:30〜15:00 3回
会場:クレオ大阪東館
お会いできるのを楽しみにしております。(^◇^)/
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