アーユルヴェーダ薬膳ライフ55/インド夜想話

今回の『インド文化を楽しむセミナー』は、インド古典楽器シタール奏者、田中峰彦さんを講師にお招きし、インド宮廷音楽の魅力を演奏とお話でたっぷり伝えて頂きました。題して『シタールのインド夜想話』。\(^◇^)/

シタールはインドの弦楽器でマハラジャ全盛時代、宴席を雅やかに彩った宮廷楽器の一つです。西インドの砂漠地帯、ラジャスタン州やデカン高原のマイソールには博物館級のマハラジャ宮殿が今も残っています。それらの中には博物館として一般公開されていたり、ホテルに改装され旅行者が泊まれる宮殿もあります。そのようなホテルは一般のホテルと区別され、ガイドブックには宮殿ホテルと記されています。宿泊料もマハラジャ級でお財布に優しくないので、私もめったに泊まることはありませんが、体験する価値は十分にあります。

大理石透かし彫りの壁やアーチ形の柱が続くイスラム建築、豪華な美術調度品などには目を奪われます。宮殿ホテルでは夕食のレストランでシタールや打楽器のタブラなどが演奏されます。美しい衣装の女性舞踊家がラジャスタンダンスを披露し夜の宴を盛り上げてくれます。その優雅なひと時には溜息が出るほど、もう現実に戻りたくなーい!

ですが私がインドに生まれていたら、ごく普通の一般人のはず。こんな奏者たちのそばに寄るどころか楽器の音を聴く機会さえなかったろうと思います。ハハハぁ〜(^◇^)

今年、南インド映画『響け、情熱のムリダンガム』が大ヒットしました。

現代の若者と社会制度の矛盾を取り上げた作品でした。主人公の青年ピーターは、父親がムリダンガムという両面太鼓を作るジャーテイ(カースト制度上の職業区分)の息子。

彼は製造より演奏にあこがれ、巨匠に弟子入りを熱望しますが、相手にされません。つまりジャーティを超えた職業選択はカースト制度上の禁忌なのです。しかし、ピーターの才能と熱意を見込んだ巨匠は彼を弟子入りさせます。すると今度は巨匠が社会的信用を失墜するという事態となり、ピーターは巨匠のそばに居づらくなり。。。。というお話。高度なI.T化により一瞬にして情報が世界を巡る現代に於いて父親の職業を踏襲するしかない生き方なんて、悲しいですよね。

話は戻って、インドの古典奏者は宗教祭事に関わる立場からとても社会的地位が高く一般の人とは別格です。と言うことは古典音楽を日本でこんなに身近に楽しめる私たちは、とてもラッキー(^◇^)/

さて『インド文化を楽しむセミナー』当日は満席。宮廷宴席を真似て講師の田中さんを上座に、丸く着座。セミナーはシタール楽器の起源がペルシアであること、共鳴弦という特殊な弦による音色の特徴、インド古典叙事詩『ラーマ・ヤナ』の伝承など異世界に引き込まれるようなお話が次々。インド文化の教養がうーんと高まった(・・?) ところで伝統音楽と田中さんのオリジナル曲を披露していただきました。

演奏後のティータイムでは自律神経を整える薬膳ハーブティーにバジルとコリアンダーシードを使いました。スィーツは洋梨のタルトタタン風でおもてなし。講師の田中さんを囲んでティータイムを楽しみながらの質疑応答。時間はあっという間に過ぎ、花束贈呈で和やかに閉会となりました。

後日、参加された皆さんから「現実を忘れて異世界に浸ったひと時でした」「目の前で生演奏、すごく贅沢な時間をありがとう」「癒され過ぎて、居眠りしてしまいました(笑)」「質問時間足りない。もっと聞きたいことがあったのに〜」等のメッセージをいただきました。嬉しいです。

又、次回もステキなゲストをお迎えし、アーユルヴェーダの美容と健康&インド文化を楽しんで頂けるように、頑張ります。

どうぞ、お楽しみにぃ〜。\(^◇^)/

セミナーの写真提供は、坂上由紀子さん。いつもステキな写真をありがとうございます。

田中峰彦さんは、各地でライブ活動をされています。

開催情報H.Pはこちら

❂講座のご紹介

「アーユルヴェーダのエステと瞑想&お茶会」

日時:11月11日(土曜日)18:30〜20:30 

会場:クレオ大阪中央館

「アーユルヴェーダと薬膳ハーブティー講座」

日時:10月15日から始まっていますが、途中入会できるそうです。

会場/主催 よみうりカルチャー

「アーユルヴェーダのアンチエイジング健康法」

日時:11月30日から3回連続です。

会場/主催 クレオ大阪東館

関西で学べるインド式健康法アーユルヴェーダ・ライフ|南想子の教室

ナマステ。インド式健康法アーユルヴェーダにようこそ。健康は正しい食事と生活習慣でつくられます。この教室ではアーユルヴェーダの健康理論を基にスパイス・瞑想・セルフエステを日常生活に取り入れた生活習慣を目標にしています。あなたの体質あったヘルシーライフスタイルを一緒に見つけましょう。

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