アーユルヴェーダ薬膳ライフ39/ 天のガンジス河

ガンジス河がもとは天界にあったことをご存じでしょうか?

これは数あるインドの神様伝説の中でも、とびきりユニークなお話。\(^◇^)/

国政の催事中に王様の馬がどこかに行ってしまい、6万人の兵が探しに行きましたが見つかりませんでした。それで、地上にいないのなら、と地下を堀って探しました。そして、ついに地上を支えている象のところまで来てしまいました。馬はそこで見つかりました。馬のそばにいた神様を馬泥棒と思い、兵は神様に襲い掛かったので、神様は6万人の兵を一瞬にして灰に変えてしまいました。

兵が一向に帰ってこないので、王様の命令で王子が地下界に降り、馬を見つけました。そして6万人の兵が灰になり、天国に行けずにいる事を知りました。

王子は苦業に励み、神様にこの有様をどうしたらよいか尋ねました。神様は王子の苦行に満足していたので、天界のガンジス河を地上に降ろし、灰がその聖水を浴びれば、6万人の兵は成仏できると告げました。

しかし、いきなり河を地上に降ろすと、地球が壊れてしまうので、シヴァ神の髪で受け止め、そして着地させるよう言いました。王子はシヴァ神に願いを叶えてもらうため、さらに苦行に励みましたので、シヴァ神も願いを受け止め、ガンジス河は無事に地上に降り、6万人の兵は天国に行くことが出来ました。(^◇^)

ガンジス河が降下する時、地上に落ちる最初の水音を聞くために、地上のあらゆる神々が集まり耳をそばだて、今か今かと待ちました。その様子を描いた大きな岩が南インドのマハーバリプラムに世界遺産として残っています。神々と人間が共に生きている国、インドらしい遺跡ですね。(^◇^)

今日はインドでホテルを探す時、ぜひとも参考にして頂きたい教訓3つをご紹介します。

ニューデリーの英語学校に通っていた頃。冬休みの5日間、バナラシのガンジス河でのんびりしようと思いました。いつもは日本でインドの個人旅行専門の旅行会社にホテルを予約してもらうのですが、2カ月前からインドに居るのでそうもいかず、ガイドブックで予約することにしました。

写真にガンジス河が大きく載っている中級ホテルがあり「目前にガンジス河が広がる」との説明。ここにしようと電話をかけ、ニューデリーから夜行列車がバナラシに着く時間を告げ、駅に迎えに来てもらうことにしました。滞りなく到着したホテルの部屋に入り、私は啞然としました。確かに河のそばでしたが、窓の外は通りや建物があり河は全く見えないのでした。(#^.^#)

教訓① イメージ写真に釣られると、ガッカリする。

一晩泊まって、翌日。ガイドブックの地図を見ながら別のホテルを探しました。「ホテルからのガンジス河の眺め」と、写真が載っている。「ホテルから」とちゃんと書いてある。バックパッカー用の宿で費用もお手頃。これなら良さそう。「眺めの良い部屋をお願いします」と人の良さそうな宿屋のオジサンに言いました。しかし案内された部屋の窓から河は見えませんでした。

私はガイドブックを見せて「この景色が見える部屋は?」聞くと、宿のオジサンは「おおっ!これはわしが撮った写真だ」と大喜びし、3階建ての屋上に案内してくれました。そして階段のそばにあった、プラスチックの椅子を勧め「さぁ、ここに立て。どうだ。素晴らしい眺めだろう」と胸を張って言いました。

教訓② 宿屋のオジサンの自己満足に気を付けよう。

そこに一晩泊まって、また別のホテルを探しました。冬休みの5日間、バナラシに泊まれるのは残り一泊しかありません。ガンジス河沿いを歩いて確実に河に面しているホテルを探しました。

立ち並ぶ宮殿ホテル。もとは、王族の別荘を改造してホテルにしたものが多い。ここなら絶景は間違いない。ちょっと高そうだけれど、最後の夜だし、まっ、いいか。しかし、どのホテルも河沿い側に入口がなく、目的のホテルに何処から入ってよいかわからない。ホテルの裏側は、ガートと呼ばれる沐浴場の階段を上がり、そこから細い路地が幾筋にも分かれているのです。

それでもやっとホテルのフロントに着きました。

「Hello」と私。

「May I help you. madam」

上級クラスのホテルらしく、フロントの男性スタッフが礼儀正しく対応してくれました。「河に面していて、とにかく、とにかく河がよく見える部屋をお願いします」と言うと、その人は「河をご覧になりたいのですか?」と案内してくれました。6階建の3階でエレベーターは止まりました。赤いカーペットを踏みしめ、スタッフがドアを開けると、突風で目が開けられない。額に拳をあて、腰を屈めてようやく部屋に入ると、目前に映画のスクリーンのようなガンジス河が広がっていました。

つまり、壁がないのです。その部屋は改装工事中で、ガンジス河に向いた壁が一面ない。私はホテルを間違えたのでした。腰を抜かすほど驚いた私は、案内してくれたスタッフに言いました。「すみませんが、もう少し、控えめな眺めの部屋はないですか…?」(#^.^#)

教訓③ インドでホテルを探すのは、腰が抜けるほどの苦行と覚悟する。ハハハ〜(^◇^)

さて、7月7日は七夕。まだ、天界にいらっしゃる天の川。地上の私たちの願いをどうぞ叶えてくださいませ。でも、私は苦行が苦手です。(#^.^#)ハハハ~。

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