アーユルヴェーダ通信25 心を解き放つ

このところの私は煩悩が払いきれません。就寝前に15分ほど瞑想するのですがとても無心にはなれないのです。原因は急速に拡大するインドのコロナ患者数。心穏やかで居られません。

インドの人口13億人で毎日30万人が感染しているという数字は、日本の人口約1億3千万人が毎日3万人ずつ感染しているという恐ろしい状況です。(>_<)

ちょうどインドに春を告げる『ホーリー祭り』が3月。色粉や水を街頭で誰かれ構わず掛け合って祝う、インドでもっとも熱狂的な行事が終わったところ。病院に留学していた頃、クラスメイトや患者さんと派手に色粉を掛け合ってゾンビみたいな顔で記念写真を撮ったのを思い出します。公衆衛生より宗教儀礼を尊ぶ民族性、コロナの封じ込めの困難さを感じます…

また、インドのレストランに入ると「wash」と書かれたコーナーがあります。「洗え」と言う意味。つまり「手を洗え」という事です。インドの人たちは手でカレーを食べますので食事の前後に手洗いの必要があります。

友人と食事をした時「手で食べてみたら?一味違うよ」と言われ、教わったとおりカレーを指ですくってみたのですが、口に運ぶ前に全部落ちてしまい、どうもうまく行かない。結局いつもスプーンで食べているのを見て「子供みたい」と笑われたのを思い出します。日に4~5回は停電するほど電力不足なのでセンサーで水が出て来るなんて国際空港のトイレでしか見たことがない。あの「wash」の水は蛇口をひねらないと出てこないはず、感染源にならなければ良いけれど…。(>_<)

生活習慣や文化の違い、大自然に育まれた大らかな民族性が魅力で惚れ込んだインドでしたが、パンデミックが収束するまでは、生活様式を変えられないかと願うばかりです。

インドで見た風景や出会った人たちの事が次々と浮かんできて、無心の瞑想など無理無理無理無理。

と言う次第で、天から降ってきたミコトバは、

やみくもに無心に追い込まなくてもいいんじゃないの?

自分にとって何が今、大切なの?

一番心地良いのは何?

そして、何が一番辛いの?

自分に向き合う。

この状況を抜け出る自分の姿。

未来を前向きに思い描く静かな時間。

「…であるべき」から心を解き放す。

そんな瞑想もあって良いはず。

3度目の緊急事態宣言。再び自粛ですが、こんな時こそこれまで「当たり前」と思っていたことや「…であるべき」と思い込んでいた自分と向き合う良い機会かもしれません。心を解きほぐすと、これまで気が付かなかった新しいものが見えてきますよ。きっと。(^◇^) 

コロナ第4波、みんなで乗り切りましょう!! 

関西で学べるインド式健康法アーユルヴェーダ・ライフ|南想子の教室

ナマステ。インド式健康法アーユルヴェーダにようこそ。健康は正しい食事と生活習慣でつくられます。この教室ではアーユルヴェーダの健康理論を基にスパイス・瞑想・セルフエステを日常生活に取り入れた生活習慣を目標にしています。あなたの体質あったヘルシーライフスタイルを一緒に見つけましょう。

0コメント

  • 1000 / 1000