アーユルヴェーダ通信12 自分を循環する
3月は瞬きをして目を開けたら始まったという感じです。コロナウィルスの感染の速さ。あれよあれよと言う間に世界に広がりました。地球温暖化対策には「何れそのうち…」とのんびり構えていた各国の首脳陣も、ウィルスの感染拡大はまった無し。高度で複雑で政治的思惑も混在する社会の動きに比べ、繁殖するだけの生物はいかに身軽で敏速であることか。自然の力に驚かされます。
健康保菌者(今回は菌ではなくウィルスですが)は自分に病的症状はなく、いたって健康、いつも通り元気、元気。しかし、体内に保持している病原体をばらまきながら生活していることになります。本人に体力があれば、病原体を出し切って、あるいは免疫細胞が対処してくれて無菌状態に回復します。従って本人も病気にかかっていた事を知らずに終わってしまいます。
病原菌というものは、大昔からあったと思います。アーユルヴェーダ的に言うと、ヒトの体も自然の一部です。自然界のあらゆる生命がヒトの体を出たり入ったりして循環しています。それがリンゴの生命であったり魚や鶏の生命であったりします。体の中に入ってくるものは、私たちが生きていく活動にプラスのものだけではありません。自らを守るために私たちの体には、抵抗力や自己回復力が備わっています。
日々が忙し過ぎて本来備わった抵抗力を養うゆとりはなかなか得られないかもしれませんが、朝、一杯の白湯をゆっくり飲んで、「今日の自分はどうかな?」と体調を振り返るのも健康管理の一つだと思います。不調が早く解れば、対処も
軽いうちにできます。どうか、皆様、ご自愛ください。
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