アーユルヴェーダ通信13 疫病に打ち勝つ
「India complete lock down from… (3/21~4/14ロックダウンだ。誰も外に出ない)」南インドのアーユルヴェーダのドクターからメールが来ました。ケララ州に住む彼は、平日アーユルヴェーダのカレッジで教鞭をとり、週末は自分のクリニックで診察をしています。
コロナの影響は外国人観光客の多い北インドだけと思っていましたが、のどかな南インドですでにロックダウンとは驚きました。
いつも通る一本道。両側には一軒家がまばらに立ち並んでいます。この先もずっとこの様子で、家があり空き地がありして続くいつもの散歩道。の、はずが突き当りにバーンと巨大なビル。見上げると上の方は、雲にかすんで一体何階あるのか解らない。これが、私のコロナウィルス拡散の印象です。
潜伏期間の長いウィルスというのは、拡散の当初は1人2人とまばらに点在。そして治療を終えて治っていく。こんなペースでこの先も続き、やがて終息するのかなぁ。と、思っていたら二次感染者、三次感染者がネズミ講式に現れて、四次、五次感染者にいたってはもう、その数の予測が付かない。恐るべし潜伏感染。
アーユルヴェーダ伝説という言い伝えがあります。その中の一つ。アーユルヴェーダという医学はもともと、神の所有するものであった。それがどうして人間にもたらされたのか?というお話しをご紹介します。
太古の昔、インドで疫病がはやり多くの人が病に苦しみ、亡くなっていきました。そこで村の賢者が村人を集め、その中から気力も英知も優れた若者、バラドアジャを選びました。彼を神の住むヒマラヤ山に行かせて、神に助けを求める使者にしたのでした。
賢者はバラドアジャに道中、病に侵されないように様々な知恵を授けました。そして彼は賢者の教えを守り、様々な雑念や誘惑を払いのけ、ひたすらヒマラヤを目指しました。
そして苦労の末、神に願いを告げる事が出来、授かった神の叡智がアーユルヴェーダでした。彼は深く神に感謝をし、大急ぎで村に帰りました。その叡智のお陰で疫病は治まり、平和な日常が戻りました。いうお話しです。
この伝説で大切な所は、2つあると思います。まず1つは自分を守るためには忍耐がいるという事。2つめは「自分を守ることが出来る人」は世の中を良くする。
という所だと思います。
修行の嫌いなスローライフな私には、耳に痛い教訓であります。(#^.^#)
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